ストーン・ローゼズのこと

今日は僕の大大大好きなバンドについて書こうと思います。あ、ワタナベです。

 

ストーン・ローゼズは1989年にファーストアルバムをリリースしたイギリス、マンチェスター出身の4人組バンドです。ボーカルのイアン・ブラウン、ギターのジョン・スクワイア、ベースのマニ、ドラムのレニの4人組です。俗に言うところのマッドチェスターサウンドの象徴的なバンドです。

 

このバンドに影響を受けた後続のバンドは多くて、有名なところだと同郷のオアシスがその影響を公言しています。

 

このバンドの素晴らしさは僕が思うに次の通りです。

 

1  楽曲が素晴らしい

同年代の他のマッドチェスターのバンドを聴いてみるとわかるのですが、このバンドは楽曲が格段に良いです。メロディアス。他のバンドがリズム重視の曲を書いているのに対して、ローゼズはあくまで楽曲ありきでリズムを組んでいたことが分かります。

 

2  音楽的バックグラウンドが深い

よくよく聴き込んでみるとわかるのですが、ローゼズはそれぞれ小粋な演奏をしています。例えばジョンのワウギター。裏拍でワウを刻んでいます。マニのベースもあきらかに16分を意識していますし、レニのドラムのキックやハットも16分や裏で入ったりしています。こういう発想は当時のロックだけ聴いていたのではでてきません。ファンクやスカみたいなリズムのアプローチを知らなければできないことです。つまり、ローゼズはロック以外にそれらの音楽に親しんでいたということであり、それ故にその影響が楽曲に反映されているのです。

 

3  お前だってできるというメッセージ

これは音楽とは別の、姿勢とか考え方ということになるかなと思います。ローゼズは楽曲の中で直接的に頑張れみたいなメッセージを送ることはしていません。しかし、当時のイギリスでそこら辺のどこにでもいるような若者4人がステージに立って演奏することは、あいつらにできるなら俺にもできる!というメッセージをオーディエンスに与えたに違いありません。だってボーカルのイアンは素人に毛が生えたみたいなボーカルなんですから。これはかなり革新的なことだったのではないでしょうか?当時そんな風にして自分を投影できるようなバンドはローゼズがでてくるまでいなかったに違いありません。

 

そして、僕が個人的に何よりこのバンドが好きな理由は

 

1人では全然すごくないのに4人そろうと魔法が生まれる

 

ということです。

 

イアンにしてもジョンにしても、ソロ作はイマイチパッとしません。というか良くないです。なのに、ローゼズというバンドになるとものすごい輝きを発するのです。2年前の武道館来日、もちろん行きましたが素晴らしかったです。

 

というわけで、僕の永遠のロックヒーロー、ストーン・ローゼズのことを書いてみました。まだまだ全然書き足りないのですが、それはまた次の機会に。