子どもを育てることと同じことなど無い

退職に向けて仕事量も減り、退社時間も早くなって最高の気分のワタナベです。

 

今日のブログタイトルについて。子どもを育てることと等しいこととして語られるものがあります。

 

それは芸術作品。特に音楽の楽曲について作成者がこんなことを言っているのをよく耳にします。

 

「歌い込むこと(演奏を繰り返すこと)は我が子を育てることと同じだ。」

 

多分楽曲を何度も何度も演奏することで、楽曲が表情を変えたり、完成されていく様子を子育てに例えているのでしょう。

 

でもそれは違う。同じフィールドで語ろうなんておこがましいにも程があると思います。

 

だって楽曲は演奏しなくても死なないでしょ?その時の気分で演奏しないっていう選択肢だってとれるでしょ?自分の好きなように作成できるでしょ?そして一応CDとかにすれば完成ってことになるでしょ?

 

子育てしないと子どもは死にます。子どもがいる以上、自分の気分に関係なく絶対関わらなきゃなりません。自分の言うことを子どもが聞いてくれない、思うようにいかないなんて日常茶飯事です。そして、完成することがありません。(ネグレクトとかあるじゃん?っていうめんどくさいツッコミはシカトします。)

 

だから、そういうことを言う芸術家に言いたいです。

 

うぬぼれんじゃねえ。と。

 

一度でも真面目に子育てしたことがある人だったらそんなふざけたことは絶対に口にできないはずです。もし平然と口にしてる人がいるとしたら、その人がしているのは子育てではありません。

 

そう考えると世の中のパパやママはすごい作業を日々行っていると言えます。その辺の芸術作品なんかよりもずっと価値のある「我が子」という作品を日々試行錯誤しながら作っているのですから。

 

パパ、ママはすごい芸術家なのです。