いつだって現役

家が大好きすぎるので帰りの電車はマジでテンション高いワタナベです。

 

今回音源を作ることを決意した時に、誰に聴いてほしいかということを意識しました。

 

僕や奥さんのような、パパやママに聴いて欲しい!

 

そう強く感じました。

 

僕も奥さんも、学生のころ夢を追いかけていました。僕はバンドで成功すること、彼女は映画で成功すること。残念ながらその夢は20代のころには叶いませんでした。そして結婚して子どもが生まれると、僕たちは周りから「夢を追いかけることから離脱した人」とみなされるようになりました。ハッキリとそう言われたわけではありませんが、例えば友人との会話の中でそういうクリエイティブな話題になると置いてきぼり感を感じることが多々ありました。周りも、僕たちを製作者としてではなくパパ、ママとして扱うようになりました。そして、そういう対応を寂しく感じながらも「ま、世間的にパパ、ママになるってそういうことだよね」と諦めというか、納得している自分達がいました。

CDを聴くことや、ギターを弾くことから、映画を鑑賞することから知らないうちに距離をとるようになっていました。

 

いやいや、社会的なそういう扱いっておかしいよね?

 

だって僕も奥さんも子どもが生まれただけで、やりたいことや好きなものが変わったわけじゃありません。でも周りからは夢を諦めた人みたいに扱われる。昔、地元の友達に子どもが生まれたことを連絡した際、「音楽は諦めたんだね」と言われてすごく違和感を感じたのを覚えています。

 

いやいや、みんなパパやママを馬鹿にし過ぎだから!

 

そう考えると、自分の中からふつふつと創作意欲が湧き上がってきたのでした。僕のような天邪鬼はレッテル付けが大嫌いです。だから、周りからの自分達に対するこの扱いを見返してやろうと思ったのです。マイナスのエネルギーが僕にとっての原動力なので作品はあっと言う間に出来上がりました。

 

この作品を発表して、ロックは、音楽はパパやママにだってできると見せつけてやろう!そう心に決めています。だから誰よりも僕たちみたいなパパやママに聴いて欲しいです。少し大げさに言えば、この作品を通してパパやママの背中を押してまた夢を追いかけて欲しいと思ってます。

 

夢を追いかけることから離脱したつもりはないし、これからも離脱するつもりはありません。いつだって現役です。