完璧なものじゃなくて良い

早く帰りたいワタナベです。今日は電車が空いているので座りながら書いています。

 

僕たちの中に刷り込まれている感覚があります。それが今日のタイトルのことです。

 

僕たちは何かを始める時にそれを最高の状態で始めようとします。例えば、不動産屋に就職するなら宅建の資格を取ってからにしようとか、会社を辞めるなら次の就職先が決まってからにしようとか、ライブするならプロ並みに楽器演奏がうまくなってからにしようとか。

 

そんな決まりはないのに、何故か?

 

答えは単純です。何かを始める時には必ず不安がつきまといます。失敗したらどうしよう。2度と立ち上がれなくなったらどうしよう。馬鹿にされたらどうしよう。そんな不安を少しでも既成事実を作ることで払拭しようとしているのです。少しでも完璧に近づくことで、自分の気持ちに対して大丈夫だよって言ってあげたいのです。

 

しかしこの感覚がいつも僕らの足をひっぱりまくります。何故なら逆を言えば完璧な状態にならなければ何かを始めることができないという発想に繋がってしまうからです。ひょっとすると、完璧な状態ではないことを言い訳にして何かを始められない自分を容認しているのかもしれません。金がないから始められないとか言っている人がその良い例です。

 

そもそも、完璧なものである必要なんてありません。この世に存在するすべてのものは完璧ではありません。完璧っていうのは突き詰めば宇宙みたいにキリが無いものだと思うのでそんな状態になれることなんて永遠にありません。転職する時に希望会社の求める条件を満たすまで待ってたら機を逃しますし、ギターを始める時にコードを全部覚えてから始めようとしたら永遠に弾くことに辿りつきません。

 

それに、この世界にあるものは未完成であるからこそ良いと思います。

 

ちょっと話がそれてしまいましたが、結局何を言いたいかというと音楽を作る時にギターテクニックやボーカルテクニックや歌詞が最高である必要は無いよねってことです。昨日僕の奥さんと話した内容をブログにしてみたというわけです。音楽を聴く時に僕ら夫婦は演奏の上手さを聴くことはしないよねって話しました。それは僕たちの考え方が完璧なものじゃなくて良いよねってことだからそうなるのかもしれません。

 

でも、こういう不完全なものを楽しめる感覚の方が生きてて楽だし楽しいなって思うのです。