なりたい自分は本当の自分

アロハのハ。仕事でクタクタのワタナベです。

 

毎日のようにハワイのことを考えます。また行きたくて行きたくて仕方ないです。年末ジャンボ、当たれ!

 

人生を何年も生きていると、色々な人に出会います。最近思うのは、柔らかい人っていいなってことです。例えば誰に対してもあいさつできたり、自分が悪いと思ったら素直に謝ったり、人に対して優しくできたりする人。

 

こんな人になれたらと思う反面、いつも「あれ?自分だってそうだったんじゃなかったっけ?」と思います。思えば今の会社に入社したばかりのころは、誰にでもあいさつしてたし、素直に謝れたし、人に優しく接していたのです。なのに年月が過ぎるにつれ、自分の性格が忙しさのせいでギスギスしたものになってしまったのが分かりました。

 

きっとみんなそうなんです。もとからギスギスした人なんて滅多にいません。忙しさで心や体力をすり減らし、それをフォローするすべがないのでそうなってしまうのです。フォローというのはつまり自分を大切に扱ってもらうことです。自分を大切にしてもらえない人は、他人を大切にはできません。仕事の忙しさで疲れきった心と体は自分一人ではフォローしきれません。自分以外の他の誰かからの優しさが必要なのです。

 

僕の会社の辞めてしまった以前の課長は、性格的にギスギスした人でした。だからみんな腫れ物に触るように接していました。僕もそうでした。でも、今は彼の心が分かります。会社はその課長に負荷をかけすぎていたのです。案件のほとんどを丸投げしていました。それでいて、誰からも優しくされていませんでした。きっと彼のもとの性格が真面目だったためそれをすべて引き受け、いっぱいいっぱいになってしまったのでしょう。それが彼の性格をギスギスしたものにしていたのです。辞めて正解だったと思います。

 

よく忙しい時や切羽詰まった時の性格が本当の性格だみたいなことを言う人がいます。僕はまったくそう思いません。そんな状態の時にでてくる性格なんて、その人の憔悴しきった心の一部分でしかないはずです。逆にそんな時にも柔らかい性格のままだったとしたら、その人は自分の気持ちに嘘をつきまくって生きている人だと思います。ヤバイです。

 

だから、僕達がこんな人になれたらって思う人こそ実は本当の自分なのです。忙しさのせいで自分が昔そうであったことすら思い出せなくなっているだけなのです。